【3歳】子どもの性格 〜意地悪をしてしまう原因とは何か〜Aちゃんの場合
目次
子どもの性格

今日はこどもの性格のお話です。
人は第一印象で決まるといいます。
この人は〜だ。だとか、〜に違いないなどと見てしまいがちですが、偏った見方をすることによって、誤解に繋がることがあります。
そして、上手くコミュニケーションが取れなくなったりします。
Aちゃんは乱暴者で意地悪な子なのか

3歳Aちゃんという女の子の話です。
Aちゃんは、見た目も身体も声もとても大きいです。そして、とっても迫力があります。
同年代の子から見てもきっと迫力があるかと思います。
見た目はガキ大将で、乱暴者で意地悪に見えてしまいます。
朝登園してくると、大きな足音をならして部屋に入ります。
そして背負っているかばんを放り出します。
その後の様子は・・・
・朝の用意をしないで、自分の遊びたいおもちゃで遊ぶ。
・自分の遊びたいおもちゃを他の子が遊んでたら、無理矢理奪う。
・他の子がおもちゃを貸してくれないと胸ぐら掴んでゆする。たたく。大声を出して主張する。大声で泣く。
こんな感じで、Aちゃんに何を言っても話を聞かない、やらない。友だちに乱暴する。
大人から見ると【意地悪】な性格に見えてしまいます。
Aちゃんが意地悪してしまう理由とは

Aちゃんの乱暴で意地悪な行動がとても目立ってしまうので、保育士である私自身もAちゃんを叱ることが多くなります。
しかし、叱れば叱るほどAちゃんの行動はひどくなります。
毎日私に叱られちゃうAちゃんは叱られると悲しい表情になり元気がなくなります。
友だちに意地悪してしまう理由も「だって、Aちゃんが使いたかったから!!」が大半です。
いつも問題行動をするAちゃんを叱る私も叱ってばかりだとAちゃんにとってよくないと思っていたので、Aちゃんのお母さんにAちゃんの話をしました。
するとお母さんとの会話から、Aちゃんが何故、友だちに意地悪してしまうのか原因がみえてきました。
意地悪の原因は、自分にかまってほしかったから

お母さんとお話して見えてきたことは、Aちゃんには小さな弟がいます。まだ1歳になったばかりで、とても手がかかります。Aちゃんが幼稚園にいる時は、お母さんと弟はずっと一緒です。
そして、いつもお母さんに抱っこされている弟・・・
Aちゃんは、お母さんやお父さん、大人の人にかまってもらいたかったのです。
友だちに意地悪したり、大声で叫んだり、泣いたりすると、大人たちがAちゃんに注目してくれることを、Aちゃんは知っているのです。
しかし、【叱る】という行為でAちゃんと関わることを私はなるべくしたくないので、Aちゃんとは、Aちゃんが素敵な行動をした時に褒めてあげられるようにAちゃんに対して見方をかえていきました。
明るくて素直で元気なAちゃん

Aちゃんは、毎朝必ず笑顔で挨拶してくれます。
そして、友だちが大好きなので、クラス全員の名前を一番に覚えました。
他の先生の名前もすぐに覚え、色々なことに興味のある元気で活発な子どもです。
友だちと喧嘩が絶えないですが、基本は、誰にでも笑顔で接するので、友だちもAちゃんと遊ぶのが楽しいのです。
そして、嫌なことは、嫌!とはっきり主張ができる素直な子でもあります。
視点をかえると、Aちゃんの素敵な面がたくさん見えてきます。
Aちゃんの性格は乱暴者で意地悪でなはく、気が強く、素直ではっきりした性格であるという見方ができます。
まとめ

このように、子どもたちに対して見方をかえることによって、良い面、良くない面が客観的に見られるようになります。
そして、意地悪だなぁ乱暴だなぁと感じる子どもでも、集団生活の中に入ることで、社会性を学んでいくことができます。
子どもの性格は十人十色です。その子その子に合った対応をしていきたいですね(^ ^)
子供の行動には子供なりの理由があるということがよくわかりました。
悪いことをするとしつけとして叱ってしまうものですが、子供は「かまってほしいというサイン」をいたずらや悪さをして注目してもらおうとする行動でしか示せないこともあるのですね。
勉強になります。
見方を変えるという点は型にはまりがちな大人こそ気を付けなければならないですね。
コメントありがとうございます。
子どもたちの行動、つい大人目線で見てしまいがちですが、よく聞いたり、見ていると、子どもなりの筋の通った理由があったりします。
そこをきちんと見てあげることで、子どもとの信頼関係にも繋がります(^ ^)