【3歳4歳5歳】子供が嘘をつく心理と対応の仕方
今回は子供の【嘘】についてです。
子供は天真爛漫で嘘をつかない・・・などと言われたりしますが、つい【嘘】をついてしまうこともあります。
子供が嘘をつく時には、色々な理由があります。それはどういった時なのでしょうか?
目次
何故嘘をつくの?

自分を守るため(自己防衛)
子供は自分を守るために嘘をつくことがあります。
例えば、下の兄弟とお絵かきで遊んでいて、床にクレヨンで絵を描いてしまったとします。
自分がやってしまっても、親には「弟(妹)が描いたんだよ。」と自分が叱られないために嘘をついてしまうことがあります。
親の気を引きたい
親にあまりかまってもらえない時に出てきやすいです。
子供は親にかまってもらいたい、関りたいと思った時に、気を引くための嘘です。
例えば、飼っている小鳥が逃げた、など、すぐにバレてしまうような嘘ですが、それを聞いた親は、慌てて「探しにいこう!」など、何らかの形で子供と関わります。
子供は親に注目してもらいたくて嘘をつくこともあるのです。
親の真似をして嘘をつく
親が子供に対して適当なことばかり言う、または、約束を守らなかった場合、子供もそれを真似してしまうことがあります。
適当なことばかり言って、子供との約束を守らなかった場合、子供は、適当なこと(子どもにとっては嘘をつかれたことになります。)を言ってもいいのだと認識してしまいます。
問題のない嘘もある

上記では、何故子供が嘘をつくのかのお話をしました。
これらは、問題のある嘘なので、注意してやめていって欲しいですよね。
それとは逆に、あまり問題視しなくてもよい嘘もあります。
3歳4歳5歳にある幼児期特有の嘘なのですがどういったものなのか見ていきたいと思います。
ファンタジーの世界での嘘
幼い頃は、成長過程の上で、ファンタジーの世界と現実の世界を行き来します。
いわゆる【ごっこ遊び】なのですが、遊びこんでいるうちに、ファンタジーの世界と現実の世界の境界線がなくなり、現実にないことを本当に経験したかのように思い込んでしまうことがあります。
例えば、好きなキャラクターのぬいぐるみと一緒におしゃべりをした、絵本の中での出来事を現実のように話すなどです。
これは、成長と共に、少しずつファンタジーの世界と現実の世界との境界線がはっきりとわかってくるので、次第にこういった嘘はつかなくなります。
願望の嘘
こうなったらいいなあという、強い願望から、ついてしまう嘘です。
例えば、お母さんが、「夏休みに遊園地に行けるといいね。」などと、言います。
それを聞いた子供が、遊園地に行きたいという強い気持ちから、「夏休みに遊園地に行くよ!」と、友達に言ってしまうような嘘です。
この場合は、子供自身は、嘘をついている意識がないこともあります。
これは、誰かを騙そうというような嘘ではなく、幼児期に成長する上で出てくる嘘であることを知っておく必要があります。
嘘をつかないようにするには?

何故、子供が嘘をついてしまうのかお伝えしてきました。
なるべく子供には嘘はついてほしくないですよね。
子供が嘘をついてしまわないように親が気を付けたいことがあります。
普段から、あまり厳しくしない
子供が失敗してしまった時や、間違った時、それを必要以上に責めたりはしていませんか?
子供のちょっとした行動や言動に対して、厳しくしてしまうと、子供は失敗してしまった時、叱られないようにしようとして嘘をついてしまうことがあるので気をつけてください。
子供の気持ちに寄り添う(スキンシップや、コミュニケーションを取る)
お母さんが、日々の家事や仕事に追われ、忙しくしていると、子供とのコミュニケーションやスキンシップがいつの間にか少なくなっていることがあります。
特に、叱られるようなことをしない子供ほど、お利口だから大丈夫と安心して、関りが薄くなりがちになるので、気をつけてあげて下さい。
子供との約束は守る
子供との約束を守らないことが続いてしまうと、言葉と行動が一致していなくても、子供は「それでも大丈夫なのだ」と感じるようになります。
そして、それが嘘に繋がっていくことがあります。
子供との約束はきちんと守ってあげてください。
例えば、忙しく家事をしている時に「お母さん絵本読んでー。」と言われて「後でね。」と行ってそのままのことなどありませんか?
「後でね。」と伝えた場合は、家事が終わったら、読んであげるようにしてあげてください。
どうしても無理な時は、子供がきちんと納得がいくような説明をしてあげることが大切になってきます。
嘘をついた時の対応方法

園でもよくある嘘なのですが、外で(園庭)で遊んで部屋に戻ったら、手を洗います。
子供に「手を洗ったの?」と聞くと「うん、洗ったよ。」と洗っていないのに嘘をつくことがあります。
こういった時は、その嘘を責めるのではなく、「あれ?でも手が汚れているよ。手が汚れたままだと、バイ菌が口の中にはいると、お腹が痛くなって病気になっちゃうから、一緒に手を洗おうね!」
など、伝えて一緒に手洗いをしてみてください。
【嘘をつくと後で自分が困ってしまう】ということを子供に話してあげてください。
幼児が嘘をつくということは、知恵がついてきたということです。
最初は、簡単にバレてしまう嘘でも成長していくうちに、巧妙になってくることがあります。
しかし、そういった嘘を積み重ねてしまうと、信用を無くしてしまうので、嘘はつかないように伝えていきたいですね。
☆まとめ☆

いかがでしたか?
今回は子供が嘘をついた時の心理と対応方法をお伝えしました。
嘘は大人でもついてしまうことがあります。
ついていい嘘とよくない嘘を紹介しましたが、絶対に嘘はつかせない!
と思って子供に接してしまうと、これもよくないので、もし子供が嘘をついてしまった場合は、親自身の日頃の言動や子供への接し方などを振り返ってみるのも良いと思います。
子供に対して誠実に対応してあげることで、子供も同じ気持ちを感じることができます(^^)
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