【3歳4歳5歳】集団行動ができない・・・原因と対応方法
今日は集団行動ができない・・・または、苦手だという子供のお話をしたいと思います。
自分の子供が集団行動できないと不安になったり、悩む時は、どんな時でしょうか?
保育参観日や、友達の家や外など、大勢集まった時などではないでしょうか?
遊びが終わって食事の時間なのに中々遊びが止められない、部屋で集まり座って活動に入れず、部屋から脱走してしまう・・・。
など、集団行動が必要な場面でうまく周りに合わせられない子がいます。
小学校に向けて、幼稚園に通っている間に集団生活に慣れて欲しいと思うのが親の気持ちだと思います。
何故、集団行動ができないのでしょうか・・・?
原因と、その対応方法をお伝えしたいと思います。
目次
子供が集団行動できない原因と対応方法

年齢によるものがある
たんに年齢による場合があります。
3年保育ですと、入園したての頃は、ほとんどの子供が3歳です。
3歳という年齢は、他の子に少しずつ興味を持つ年齢になりますが、まだ並行遊び(近くにいる子と一緒に遊んでいるように見えますが、各々、一人で遊んでいる状態のこと)が多いです。
クラスで先生が「朝の会があるから集まろうね。」と声掛けをしても、遊びに夢中になり、聞こえていないこともあります。
そして、周りの子が先生の所に集まっていても、【自分もクラスの一員だから集まらなくてはいけない】と頭の中で結びつける子は、少ない年齢になります。
また、早生まれの子、遅生まれの子で、成長の遅い早いに個人差があり、成長がゆっくりな子供は周りについていけていないように見えることもあります。
保育園、幼稚園で比べると、保育園は小さい頃からみんなで集団生活を行っているので、上手に集団行動が出来るのではないのか・・・と思いがちですが、3歳という年齢自体が集中できる時間が短いので、それほど差はないのです。
経験不足
みんなで何かを一緒に行うという経験が少ないと、集団行動に慣れてないので、難しい場合があります。
そんな時は、みんなで何かを行うという経験をさせてあげてください。
いつも家にいて、一人で好きなおもちゃで遊んでいる・・・など、一人遊びばかりだと、集団のルールなども学ぶ機会が少なくなってしまいます。
なるべく幼稚園や保育園では集団遊びなどをして欲しいですね。
先の見通しがわからない
集団行動が苦手な子供は、次に何をして良いかわからない・・・ということがあります。
【今】自分の好きな遊びをしているのに何故、片付けしなければいけないのだろう?
と、わからないことがあります。
遊んでいる時に「お片付けの時間だよ。」と片付けすることだけを伝えるのではなくて、「片付けした後におやつを食べるよ。」や、「片付けして、○○に出かけるよ。」
など、次に何をするのか理解出来れば、集団行動が出来るようになってきます。
マイペース
保育参観で我が子を見に行ったら、みんなで集まって話を聞くことは出来ても、園庭遊びの時には、みんなから離れて一人で黙々と遊んでいる・・・
この場合は、引っ込み思案ということもありますが、マイペースな性格ということも多くあるのです。
のんびりした性格で、一人で自分の好きなペースで遊べる方が良い・・・ということもあるのです。
あまりにも輪に入らない場合は、集団遊びに誘い、集団遊びの楽しさも経験させてあげましょう。
お母さんからは、みんなで遊ぶ楽しさを伝えてあげてみて下さい。
【事例】好きな遊びに夢中のA君

A君は、遊ぶことが大好きです。
3歳の男の子なのですが、みんなで遊ぶより自分のお気に入りのおもちゃで集中して遊ぶことの方が好きです。
遊ぶことが大好きで片付けの時間になっても中々片付けることが出来ません。
他の子が片付けをしていても、いつも時間ギリギリまで遊んでいます。
私はA君に片付けの時間だよと伝えてもいつも片付けることが出来なかったので、聞こえているのにわざと片付けていないのかな?
と思って、A君に「A君片付けして、A君の好きな外に遊びにいくよ。一緒に片付けしよう。」と声を掛けると、A君はすぐにみんなと一緒に片付けをすることが出来ました。
外に遊びに行く前に朝の会をしますが、いつも集中出来ないA君はこの日は、しっかり朝の会も参加出来ました。
A君は片付けした後、次に何をするのか見通しが立ったので、集団の中に入れることができたのです。
それからは、片付けの時間になると、「片付けした後、何をするの?」と自分から聞いてくるようになり、何をするかわかると、みんなと一緒に、片付けが出来るようになりました。
このように一つのことがきっかけで、集団行動が出来るようになることがあります。
もしかしたら、発達障害かも?と感じたら

【集団行動ができない・苦手】という点だけでは、簡単に判断は出来ませんが、軽度の発達障害が原因になっている可能性もあります。
【感覚過敏】といって、音や光、におい、触覚など外部の刺激に過敏に反応してしまう子が中にはいるのです。
感覚過敏の子供は、どろんこ遊びの手や足の感触、汚れるのが嫌で外遊びが出来ない、ピアノや大きな音が苦手で行事に参加が出来ない・・・と集団行動ができないことがあります。
この集団行動ができない理由が【わがまま】【しつけの問題】と誤解されてしまうこともあります。
また、周囲の友達にあまり興味が湧かない、自分の世界に入り込んで遊ぶという傾向や、次の行動を予想するのが苦手、気持ちの切り替えがしにくいという特性を持つ子供もいます。
この場合は、その子の発達段階に合わせた関わり方が必要になります。
しかし、これらがすべて当てはまるかと言えば、経験不足からくるものもあるので、どうしても気になる時は、幼稚園や保育園の先生に普段の子供の様子を聞いてみてください。
それから、専門機関に相談に行くことをおすすめします。
☆まとめ☆

いかがでしたか?
集団行動ができない原因は
・年齢によるもの
・経験不足
・先の見通しがわからない
・マイペース
であることが多いことをお伝えしました。
我が子が集団行動できない時、どれに当てはまるか、普段の生活の中で判断してみてください。
また心配な時は、遠慮しないで、幼稚園・保育園の先生に相談してください。
集団行動の様子が一番よくわかるのは、幼稚園や保育園での活動の中だと思うので、悩んだ時は、相談してみて下さいね。
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