子供を褒める育児の落とし穴・・・「いい子」「すごいね」と評価はしないで!

最近では【褒める育児】というのは流行っていますね。

子供は叱るのではなく、褒めて伸ばしてあげましょう・・・

褒める保育は子供の自己肯定感を高めるから良い・・・などと聞いたことはありませんか?

子供のいい面を見て、親がそれを認めてあげる。それ自体はとても素晴らしいことだと思います。

しかし、この褒める育児には落とし穴があります。

次のことに注意していきましょう。

子供のこと、【評価】していませんか?

子供に対して、知らず知らず評価していることがあります。

それは、どんな時かと言うと、着替えが上手に出来た。

自分から進んで部屋のおもちゃを片づけてくれた。

難しいパズルを完成させた。

子供がそういった【いい行動】をした時、『すごいね!』『いい子だね!』と褒めていませんか?

【褒める育児】という言葉もあるように、親が子供に対して誉め言葉を使うのは当たり前にことだと思われていることがあります。

しかし、こういった声掛けや言葉がけは、【評価】の言葉なのです。

【評価】ということは、上の人間が下の人間を判定している言葉なのです。

アドラー心理学では、人間と人間には、上下関係はないと言われています。

なので、大人や親であっても、子供に対して評価の言葉は使わないで、私達の気持ちを軸に接することが大切です。

例えば、友達に対して、おもちゃを譲ってあげたら、「友達に優しく出来たね。お母さん嬉しいな。」と、お母さん自身の気持ちを伝えます。

これは、マイナスの声掛けも同じです。

食事中、床にご飯を落としてしまった時など、「お母さん一生懸命作ったご飯落として悲しいな。」と自分の気持ちを伝えます。

「何やってるの!ダメね!」と、評価はしないように気をつけましょう。

この褒めない育児・・・実際に意識して行うと、とても難しいと思います(^-^;

つい、子供に対して共感してあげたくて「すごいね!」「よくできたね!」と言いたくなります。

そして褒められた子供をみると嬉しそうですよね。

褒めるとまた同じように良い行動をしてくれると私たちも嬉しいです。

私自身も【褒める】ことは良いことだと思っていて、よく子供たちを褒めていました。

しかし、子供を褒めることには大きな落とし穴があるのです。

褒められることが行動の目的になってしまう

【事例】先生!僕、おもちゃ片付けたよ!と伝えに来るA君

子供を褒めることの落とし穴とは、褒められることが行動の目的になってしまうことです。

これは私のクラスでのお話です。

満3歳児クラスのA君。

お片付けの時間に、おもちゃを一番最初に片付け始めたので、「A君お片付けして偉いね!」と褒めました。

その後、他の子供達も片付けを始めてくれて、綺麗に片付きました。

一番最初に片付けをしたA君は私に褒められたことが嬉しくてそれから毎日片付けを率先してやってくれるようになしました。

しかし、たまたま私がA君に対して褒めなかった時があります。

すると自分から「先生、A君お片付けしたよ!偉いでしょ?」と【褒め】を求めるようになりました。

その後、A君がとった行動は片付けの時間になると、チラチラと私の方を見ながら片付けをするようになっていきました。

私がみている時は片付けをして、私が見ていない時は片付けをしないのです。

これには私も驚いてしまいました。

A君のように褒めを求めてしまう子は、部屋のおもちゃの片付けの時も周りに見ている人(褒めてくれる人)がいるかどうかで、片付けるか放っておくか決めるようになります。

親からの評価に一喜一憂するようになってしまいます。

大きくなっても、自分がやりたいことより、周りから褒められることを優先して、進路や仕事を選んでしまう可能性もあります。

ある意味、不自由な人生を送ることになるかもしれないのです。

褒めずに感謝の気持ちを伝えよう

A君のお片付けの例で、その後私は褒める言葉掛けは使わないで、「お片付けしてくれて、先生嬉しいよ。」と伝えるようにしました。

そして、率先して頑張ってくれた時は、「A君が片付けの時間に気がついてくれて、みんなも一緒に片付けが出来たから助かったよ。」とみんなの前で頑張ったことを伝えました。

「偉いね!」「いい子だね!」ではなく助かったことを伝えることで、周りの友達も「A君ありがとう。」と感じます。

アドラー心理学では、「自分はみんなが参加する社会の一員である」という意識を持ち、その中で自分は何が出来るかを考えることを目指します。

【誰かに喜んでもらったり、人の為になることは、嬉しいことだな】と感じるようになります。

褒める言葉かけは使わないで、子供に対して感謝の気持ちを伝えることで、誰かに何かをしてあげたいという気持ちや喜びを感じて欲しいと思います。

☆おわりに☆

いかがでしたか?

褒める育児の落とし穴は、褒める言葉かけをしていると、子供は【褒め】を求めるようになります。

そして、褒められることが行動の目的となってしまい、親や大人の行動に一喜一憂するようになる恐れがあります。

子供には自由に伸び伸びと育ってもらいたいですよね。

褒め言葉は使わずに感謝の気持ちを伝えると子供達にも十分に親の気持ちは伝わります。

そして、褒め言葉を使わなくても、親の気持ちが伝われば、子供の気持ちは満たされ、自己肯定感は育っていきます(^^)

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yuzu

yuzuです 大学を卒業後、幼稚園→一般職→保育園→幼稚園と働いてきました。 現在は、幼稚園で働いています。 経験年数は、今年で10年目です。 これまで300人以上の子どもたちを受けもちました。 保育者として日々感じることや伝えたいことをブログを通して発信していきたいと思います。

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