【子供の個性】自分らしさを引き出してあげよう
今日は子供の個性のお話です。
子供には、いらない苦労はかけさせず、より良い人生を送って欲しい、幸せになって欲しいと思うのではないでしょうか。
それが親心というものだと感じます。
そして、子供に対して、将来幸せになるには、どんな子育て方法が良いのだろう?
と調べられるかと思います。
最近では、子育て情報も溢れています。
できれば、何か秀でたものを持って、成功してくれたら・・・凄い人になって欲しいと思うこともあるのではないでしょうか。
しかし、凄い人でなくても、子供達にはそれぞれに持っている才能や力を持っています。
自分の持っている才能や力をめいいっぱい発揮出来る子が、自由に生きる力を育んでいきます。
目次
凄い人より自分らしさ

子供のそれぞれ持つ才能や力をめいいっぱい発揮するにはどうすれば良いのでしょうか。
それは、一人一人の子供の資質や気質・・・性格を認めてあげることです。
優秀であること、お金持ちになること、なにか大きなことを成すような人が凄い人である。
そのように感じる人は多いかもしれません。
しかし、人にはそれぞれの向き不向きや、得意、不得意分野があります。
凄い人を目指すより、まずは自分を知って自分らしさに気づくことが大切です。
そして、お父さんお母さんが子供の中の【自分らしさ】を認めてあげることです。
それぞれの花を咲かせよう

よく、人の個性を花に例えることがあります。
花に例えるとわかりやすいのですが、例えば、子供が本来、かすみ草として花を咲かせる子に対して「こんなはずではない。この子はバラに育つはずだ、バラに育てなければ。」
と思い込むことです。それは、本来の子供の姿を否定することになります。
かすみ草にはかすみ草の良さ、バラにはバラの良さがあるのですが、その良さに親が気づいてあげられないことは、子供にとってどうなのでしょうか。
その子なりの花の形や、花の咲かせ方、言い換えると、個性を見つけてあげることが大切になります。
一番良くないことは、「凄い人」になれないことより、画一的な「凄い人」像を求めて、本当の自分を否定してしまうことです。
自分を認めてあげることが出来ずに、自分の力を発揮出来ないことです。
自分自身の良いところ、良くない所も全て受け入れられると素晴らしいことだと思います。
自分の花を見つけ、自分で咲かせられる子供に育って欲しいですね。
小さいうちから【個性】はあります

子育てに正解はないとよく言われます。
それは、子供達が個性豊かな存在だからなのです。
私はこれまで300人以上の子供達をみてきましたが、似ている子はいても全く同じ個性の子はいません。
一人ひとりまったく違う姿を見せてくれます。
【事例】ままごと遊びでの出来事
満3歳児クラスでの出来事です。
部屋では、ままごと遊びが人気の遊びの一つです。
そして、部屋の中には隠れ家のような小さい小部屋があり、中にはベンチが付いています。
みんなこの中で遊ぶのが大好きで、ここで事件がおきました(^-^;
A君が「Bちゃんは入ってもいいけど、Cちゃんはダメでーす!」と言って、Cちゃんを中に入れようとしません。
ダメと言われたCちゃん悲しくなって泣いてしまいました。
D君はすかさず「A君だけのお部屋じゃないよ!みんなのお部屋だよ!」とA君に伝えていました。
Eちゃんは「先生!A君がCちゃんにダメって言ってる!」と伝えにきてくれました。
そして、Fちゃんは泣いているCちゃんのためにティッシュを取りに行き、Cちゃんの涙を拭いてあげて、背中を撫でて、慰めていました。
Cちゃんは泣き止み、気持ちも切り替えられて、再び遊び始めました。
A君の行動は無視出来なかったので、その後私が間に入って話をしました。
A君はBちゃんと2人で遊びたくて、そのような行動に出てしまったようでした。
このように、同じ出来事に遭遇しても、子供達は個性によってそれぞれ全く違う反応を示します。
子供達にはそれぞれの考え方、感じ方があって、それを精一杯に表現しています。
満3歳で、こんなにも、それぞれに個性豊かに育っているのだなと感じた出来事でした。
☆おわりに☆

いかがでしたか?
子供の育ちは、一人一人それぞれに違います。
女の子は言葉が早い、男の子は甘えん坊だなど、世間では言われることがあります。
それは傾向としてあるかもしれませんが、【この通りでないといけない】というわけではありません。
みんな、性別や生まれ月に関係なく、立派なその子の【個性】があるのです。
世間で言われている子育ての常識は「そういう説もあるのだな」くらいに受け止めるのが良いと思います。
そして、子供のその子らしい個性を存分に感じて欲しいと思います(^^)
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