【HSC】ひといちばい敏感な子供との関わり方
前々回から、HSCの子供のお話を書かせてもらっています。
良ければこちらも読んで下さい☆
目次
HSCの子供達

HSCという言葉は最近やっと認知されてきた言葉で、まだまだHSCについて知らない方が多いのが現実です。
私自身、保育歴は10年以上ありますが、私が新任の頃はまだ認知されていませんでした。
私自身もブログの題名のように300人以上の子供達をみてきましたが、このHSCに当てはまる子供たちが意外と多くいたのではないか・・・ということです。
当時はこのような言葉がなかったけれど、クラスの中でとても敏感な子供たちはすくなからずいました。
それが、その性質を知らなくて、正しく理解していないために、子供達に生きづらさを感じさせていたのではないか・・・と思うこともあります。
そして、それは、子育てをされているお母さん方はより悩まれているのではないかと感じます。
前回のブログで登場したA君のお母さんも日々悩まれ、我が子の関わり方がわからなくて、しんどくなる時がありますと言われていることがありました。
そういった悩みが少しでも解決出来たらと感じています。
親の関わり方は原因ではなく結果であることを理解する

HSCのお子さんを育てているお母さん方が悩まれるのが、「親が子供の言いなりになっているから、子供は我がままになる」と言われることです。
ほとんどの場合、お母さん方は一生懸命、HSCの子供と向き合っています。
そして、色々と試行錯誤をして、子供のペースを尊重し、結果そうなっているのです。
親の関わりによってそうなったのではなく、結果そのようになったということです。
周囲の人たちからこのようによく言われるとも聞きます。
お母さんが過保護すぎるから、こういう風に気弱になるのだとか、子供のいいなりになっているとか、愛情不足が行動に表れているのだとかいうことです。
また、もっとしっかりしつけをして厳しく育てたらたくましく育つよとか、強く言うと話を聞くよというアドバイスをされるとも聞きます。
これらは、先程も言いましたが、親の育て方が原因で子供がそういう風になっていると言っているのと同じです。
子育てカウンセラー・診療内科医の明橋大二先生は、『HSCの子どもは、育て方ではなくて、持って生まれたものだから、他の子と同じように育てる必要はありません。嫌だと言っているのに無理やり叩きつけるようなことをしたら、余計に大変なことになります。HSCではない子と同じ育て方を押し通すのは、HSCの子には刺激が強すぎます。どうするかというと、試行錯誤をしながら、その子のペースを尊重することです。そうすると上手くいってきます。』と言われています。
子育てに悩んでいると周囲の言葉に動揺してしまうこともあります。
しかし、周りからなんと言われても、うちの子はうちの子、自分の家庭は我が子に合った育て方でいいのだという、境界線を引くことも時には大切です。
HSCの子供が自己肯定感を育むためには

HSCの子供たちは、ひといちばい敏感なために、親が気づかないうちに自己肯定感が低くなってしまっていることがあると言われています。
その子の自己肯定感を育む為にはどうすればよいのでしょうか?
自己肯定感とは、自分の良いところも悪いところも全部受け入れられることで育っていきます。
HSCの子供は、ちょっとした否定の言葉を強く受け取ってしまう傾向があり、しつけの影響を受けやすいと言われています。
自己肯定感という土台を作る前にルールで縛らないことが望ましいです。
では、どうすればいいの?となるかと思います。
具体的には、HSCの子の良いところを見つけて褒めて伸ばしてください。
手がかからない子になっている時は、失敗を褒めるといいとも言われています。
抱きしめて、子供の気持ちに共感してあげ、子供の安全基地を作ることが、自己肯定感の土台になります。
そして、躾に関してですが、親があれをしなければ、これをしなければとなっていると、子供に対して、良いことは褒めるけれど、出来なかった時は叱りがちになってしまいます。
それによって、土台の自己肯定感は傷ついてしまうことがあります。
HSCの子供は特にそうであると言われています。
躾で大切なのは、生活習慣で言うと、睡眠が大切だと言われています。
十分な睡眠をとることで、そこから、土台が出来上がり、自己肯定感が上に積み上がり、生活習慣や勉強が身についていきます。
☆おわりに☆

いかがでしたか?
HSCの子供たちは、ひといちばい敏感なので、毎日、色々なことに気を使っているので、疲れやすいとも言われています。
しかし、幼稚園や保育園が家と同じくらい安全基地である場所になって欲しいと願います。
その為には、お母さんと園での連携はとても大事であると感じます。
そして、どの子も自分らしくいられる子が増えて欲しいと願います♪
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