【豆まき】5歳以下の子供には豆まきの豆を食べさせてはいけない理由
もうすぐ節分の日がやってきますね。
2021年の節分の日は2月2日です。
節分は、2月3日であると覚えられている方も多いかもしれませんが、必ずしも2月3日とは限らないのです。
節分は、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」と4つある季節の変わり目のうち、「立春」の前日にあたる日です。
そして、立春は、地球と太陽の位置関係によって決められ、およそ毎年2月4非頃に来るため、節分はその前日である2月3日頃になるのです。
目次
節分の由来
節分では、豆をまいて厄をはらいますが、この豆まきが行われるようになったのは、室町時代と言われています。
冬至は、豆ではなく、お米をまいていたとされていて、病気などの厄災を追い払っていて、その習慣が現代でも続いています。
節分とは、季節を分ける日で、みんなが健康で幸せに過ごせるように願って病気や役を追い出す日とされています。
また、鬼は、病気や厄の象徴とされています。
豆まきの意味

節分に豆まきを行うのは、季節の区切りとなるその日にその年の厄を払い、節分の翌日から始まる新しい年に幸せを呼び込むためです。
豆まきに【豆】が使われるのは、魔物を滅ぼす=魔滅(まめ)からきていると言われています。
【注意】5歳以下の子供には豆まきの豆を食べさせてはいけない

節分の日に豆まきをして、年の数だけ豆を食べるという行事は昔からあり、家族のイベントや、幼稚園・保育園でも人気の行事です。
しかし、今月の1月20日に、消費者庁は、「食品による子供の窒息・誤嚥(ごえん)事故に注意!気管支炎や肺炎を起こすおそれも、硬い豆やナッツ類は5歳以下の子供には食べさせないで」という発表をしました。
このニュースが出た理由は、2020年の節分の日に、松江市の保育施設の豆まきで4歳児がマメを喉に詰まらせ死亡したところからきています。
豆による誤嚥・窒息の危険性は以前からよく知られていて、医者関係は豆まきのまめは幼児には食べさせないように何度も指摘していました。
2016年3月に出された「教育・保育施設等における事故防止のためのガイドライン」でも、豆は保育の場で使用を避ける食材の一つとして指摘されているのです。
にもかかわらず、また死亡例が発表されたことから、【5歳以下の子供には、豆を食べさせないように】との発表があったとされているのです。
このニュースを聞いて、私は自分がこのことを知らなかったことに驚きました。
そして、園全体でも知らない先生がほとんどだったのです。
園長がたまたまニュースでやっていたことを聞いて、会議で提示したことによって知ることとなりました。
これまで、豆まきの豆で窒息死が起こっているということは、乳幼児には、乾燥した豆をそのまま食べさせてはいけないということが周知されていないことは、とても恐ろしいことです。
このことを知り、私の働く園では、豆まきはするけれど、豆は食べないことになりました。
これまで、私の働く園では誤嚥事故はありませんが、豆まきの豆を鼻に入れて、取れなくなって、病院に行く・・・ということが何度かありました。
豆まきの豆は鼻にいれて放っておくと、中の豆が膨らむので大変危険なのです。
鼻に入れたことでとれなくなって、先生に言ったら怒られるかも・・・と思って黙ってしまう子供も中にはいます。
そういったことも考えるとやはり危険なのです。
豆まきの楽しみ方

以前働いていた園では、折り紙や新聞紙をまるめて豆の代わりにして豆まきをしていました。
豆まきの雰囲気を楽しむという感じでしたが、十分に豆まきの行事を楽しむことができました。
豆まきの後、掃除をしなくても大丈夫なので、ご家庭で豆まきのイベントをされる時は、折り紙や新聞紙の豆まきをお勧めします。
また、先程話にあがった、豆が鼻に入って病院に行った子は、保育室で豆まきが終わった後に、拾い切れていなかった、豆が転がっていて、それを鼻に入れてしまったので、そういった危険性を考えると、折り紙で作った豆の方が良いですね。
他の園では、袋に入ったままの豆を投げるという工夫をされている園もあるようです。
☆おわりに☆

いかがでしたか。
節分や豆まきの由来のお話をしましたが、昔からの行事を子供達に教えてあげて、イベントを楽しむことは、子供達にとってとても良いことです。
しかし、それは安全に楽しむことが大切です。
5歳以下の子供達には豆は食べさせないようにして、節分の行事を楽しんで下さいね!
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