子供の睡眠
睡眠は生活の多くの時間を占めます。
幼児期の睡眠は特に大切です。
今回は、幼児期に気を付けたい睡眠のお話をしたいと思います。
目次
睡眠は子供の心と身体を育てる

私達の睡眠は、【自律神経】によってコントロールされています。
自律神経には、2種類あって、昼は交感神経で活発に活動します。
そして、夜は、副交感神経で心身の休息を促し、質の良い睡眠を摂ろうとします。
2つの神経の切り替えによって、人は毎日元気に過ごすことが出来るのです。
また、睡眠中に脳から分泌される【メラトニン】というホルモンが、細胞の酸化を防いで、健康に成長出来るようにサポートをします。
メラトニンが一番多く分泌されるのが、1歳~5歳の幼児期になります。
子供の心身の成長には睡眠が重要になります。
よくある質問で、子供を何時間寝かせたら良いのか?というものがあります。
しかし、これは、子供によって、一人一人違います。
最適な睡眠時間は、子供の様子を日々見ながら決めていくことが大切です。
そして、睡眠には、大切なポイントが大きく分けて4つあります。
・朝日を浴びる
・昼間の十二分な心身の活動
・規則的で適切な食事
・暗さや静けさなど、夜間の適切な睡眠環境整備
です。
しかし、子供にとってのベストな睡眠環境は体調によって変化するので、子供の心地よさそうな環境を選んであげて下さい☆
その一方で、子供の発達に眠りが大切であるということの根拠はまだまだ少ないと言われています。
なので、過度に眠りを重視してしまうと、子供のストレスの原因にもなります。
適度な加減で取り入れていくようにして下さいね。
睡眠環境を考える

次に、子供の適切な睡眠時間や睡眠環境を考えていきたいと思います。
あくまで参考程度にして、数字にこだわりすぎないように気を付けてくださいね。
午前中の子供の様子を見る
人は脳のリズムで、1日に2回、午前と午後の両方の2時から4時は眠くなるようになっています。
それ以降の時間で、特に午前10時から12時頃に眠そうにしていると、睡眠が足りていない可能性があります。
この時間での幼稚園や保育園での子供の様子を、担任の先生に聞いてみるのも良いですね。
様子をみるポイント
・ダルそうにしていないか
・大きなあくびをしていないか
・物事に集中しているか
・元気なのか興奮しているのか(眠くて興奮していることもあります)
余談ですが、私が新任の頃、保育園で2歳の男の子が毎日、給食前になると(だいたい11時半頃)とても興奮状態になっていました。
興奮=元気が有り余っていると思い込み、給食の食べる順番を最後の方にしていました。
しかし、ベテランの先生が興奮しているのは眠いからだと気が付き、一番初めに給食を食べさせて、お昼寝させ、たっぷり睡眠させることで、このお昼の時間の興奮状態は収まりました。
夜の過ごし方をみる
メラトニンは、夜でも明るい環境では、分泌が少なくなります。
なので、寝る時の室内の照明は弱くするようにして下さい。
そして早く寝ることが大切です。
お父さんが夜遅くに帰ってくるので起きていて、触れ合いたい・・・という方もいらっしゃるかもしれませんが、子供の生活リズムを一定に保つことを優先するようにして下さい。
朝中心の生活にする
メラトニンは、朝、起きてから14時間から15時間後に分泌が始まると言われています。
つまり、朝タイマーがセットされるのです。
前の晩に夜更かししてしまっても、遅くまで寝かせないで、朝のいつもの時間に起こしてあげるようにしてあげて下さい。
また、昼に光を浴びると、メラトニンの分泌が増えます。
沢山、日光をあびるようにしてみて下さい。
☆おわりに☆

いかがでしたか。
睡眠には、
・朝日を浴びる
・昼間の十二分な心身の活動
・規則的で適切な食事
・暗さや静けさなど、夜間の適切な睡眠環境整備
の大きく分けてこの4つが大切であることが分かりました。
また、子供の体調によっては、睡眠時間に変化があることも分かりました。
子供の様子をしっかり観察して、その子その子にあった睡眠時間を調整していって欲しいと思います(^^)☆
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