【HSC】ひといちばい敏感な子を理解するために

HSCという言葉は聞いたことありますか?

 

ここ最近メディアでも取り上げられているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

 

HSCは、ひといちばい敏感な子供のことをいいます。

 

HSCとは、1996年に、アメリカの心理学者、エイレン・N・アーロン博士が発表した概念です。

 

HSCは医学概念ではないため、医師は知らないことが多く、診断することができないと言われています。

 

しかし、ひといちばい敏感な子供たちには、理解が必要になってきます。

 

今日は事例も入れながらお話していきたいと思います。

 

HSCは5人に1人いる

 

HSCとは、Highly Sensitive Childの略称で、日本語ではひといちばい敏感な子と訳します。

 

このひといちばい敏感な子は、全体で15%~20%、30人クラスなら、5、6に1人いると言われています。

 

私自身、今まで、言葉や数字は聞いたことはありましたが実際、どのような子供達が当てはまるのだろうか・・・と思いました。

 

発達障害と間違えられやすい

 

HSCは病気や発達障害ではありません。

 

沢山の情報をひとより多く感じ取って、深く考えてしまうという生まれつきの気質なのです。

 

脳が情報を深く処理してしまうのが特徴です。

 

我が子のことが気になり、専門機関にいって調べてもらうと、発達障害ではないと言われた。

 

でも何かある気がする・・・。

 

とモヤモヤした親御さんがHSCを知り、これだ!と思うことが多いと言われています。

 

では、発達障害とHSCの違いは何なのでしょうか?

 

自閉症スペクトラム症、ADHDとの違い

 

似ていると言われているのが、自閉症スペクトラムとADHDです。

 

自閉症スペクトラムとHSCは感覚が敏感であることで混同されやすいです。

 

しかし、2つの違いは、場の空気や人の気持ちを察知できるかどうかにあります。

 

自閉症スペクトラムの子供はそれが苦手な傾向にあり、HSCの子供は、場の空気を読むのが得意とされています。

 

また、ADHDとHSCはすぐに気が散ってしまうというところで混同されやすいです。

 

この2つの違いは、穏やかで慣れた環境に居る時に、集中したり、意思決定がしっかりと出来るかどうかにあります。

 

ADHDの子供はこれが苦手な傾向いありますが、HSCの子供はこれが得意なのです。

 

以上が、HSCの子供と自閉症スペクトラム、ADHDの子供との違いです。

 

【事例】深く物事を考えすぎてしまうA君

 

A君という大人しい男の子がいました。

 

大人しくて、ほとんど喋らない子で、まわりに誰もいない時は、そっと私の所に来て話をすることが出来る子です。

 

緊張した時や困った時には言葉が出なくなり、泣いてしまいます。

 

一度泣いてしまうと気持ちが落ち着くまで泣き続けています。

 

気持ちの切り替えが出来ない日は、給食を食べることさえ出来ません。

 

私自身どうしてあげて良いかわからず、あれこれ対策を取ってみたのですが、中々うまくいかない日々が続きました。

 

毎日、お母さんとコミュニケーションを取る日々でした。

 

A君は園では、そんな感じなのですが、家では正反対で、とてもお喋りで活発だと言います。

 

私はお喋りで活発なA君を全く想像出来ませんでした。

 

逆にA君のお母さんは喋らなくて泣いているA君が想像出来ないと仰っていました。

 

お母さんは初め、A君は発達障害ではないかと悩まれ、専門の所にいっても発達障害ではなく、何も問題ないと言われ、逆に戸惑ったそうです。

 

しかし、本屋さんで明橋大二先生の『HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子』という本と出会って、うちの子はこれだ!となったそうです。

 

私にもその本を貸して下さり、保育者に知って欲しいことという項目をあり、とても参考になりました。

 

そして、私もこの本のおかげで、HSCがどういった子供たちのことなのか理解出来ました。

 

イラスト付きでとても読みやすい本なのでおすすめです。

 

その後、A君との関りも、A君が安心出来る環境と、A君のことを見守ることで、A君自身のペースで頑張れるように配慮をしています。

 

A君自身もお母さんに自分の気持ちがしっかり話せているので、現状を維持することが大切だと言われています。

 

園でもA君にとって安全な場所であると思ってもらうことが大切なのです。

 

その後のA君

 

その後のA君ですが、本人も自分が周りの友達より敏感であることを理解しているので、A君の頑張れる範囲で頑張っています。

 

また、周りの友達も理解してくれているので、A君が泣いている時や話をしない時にはそっとしておいてくれています。

 

A君自身もそのことを理解しているので、少しずつ幼稚園が安心出来る場所となってきています。

 

まずは、HSCを知ろう

 

色々と書いてきましたが、HSCってどういったものが基準になるのだろう・・・となりますよね。

 

判断基準として、アメリカの心理学者のエイレン・N・アーロン博士は23のチェック項目をあげています。

 

チェック項目

・完璧主義である

・驚かされるのが苦手

・すぐにビックリする

・親の心を読む

・しつけは、強い罰よりも、優しい注意の方が効果がある

・ユーモアのセンスがある

・年齢のわりに難しい言葉を使う

・直感力に優れている

・細かい変化に気付く

・いつもと違うにおいに気づく

・大きな変化に上手く適応出来ない

・興奮した後は中々寝付けない

・沢山のことを質問する

・物事を深く考える

・服が濡れたり、砂が付いたりすると、着替えたがる

・服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる

・誰かが辛い思いをしていることに気付く

・静かに遊ぶのを好む

・考えさせられる深い質問をする

・痛みに敏感である

・うるさい場所を嫌がる

・石橋を叩いて渡る

・人前で発表するのは、知っている人だけの方が上手くいく

 

13個以上に『はい』がつくと、HSCの傾向があると言われています。

 

しかし、このような項目に当てはまる、当てはまらないというよりも、親の子供を観察する感覚の方が正しいと言われています。

 

もし、『はい』が、1つや2つであっても、その項目の度合いが強いのであれば、HSCである可能性があります。

 

このチェック項目で絶対にHSCであるかどうか確実な判断が出来るとは限らないです。

 

しかし、ひとつの基準であるとして知っておくとよいと思います。

 

☆おわりに☆

 

いかがでしたか?

 

HSCの子供達は本当に敏感で繊細な子が多いです。

 

もし、自分の子供がもしかしたらHSCかも?

 

HSCとまで言わなくても、他の子より繊細だなあ・・・傷つきやすいなあと感じた時、担任の先生に遠慮しないで相談して下さい。

 

私自身もA君のお母さんから直接、A君のお母さんから、A君の性格を教えてもらい、どのように過ごすのがいいか日々連携しています。

 

こんなこと相談していいのかな?

 

と躊躇されることもあるかもしれませんが、保育者側としては、子供たちの為にも知りたいことなので、遠慮しないで相談して欲しいと思います。

 

そして、子供ひとりひとりの違いを受け止め、個々に遭った適切な配慮をすることが大切です(^^)

 

また、それは全員の子供達にもいえることです☆

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yuzu

yuzuです 大学を卒業後、幼稚園→一般職→保育園→幼稚園と働いてきました。 現在は、幼稚園で働いています。 経験年数は、今年で10年目です。 これまで300人以上の子どもたちを受けもちました。 保育者として日々感じることや伝えたいことをブログを通して発信していきたいと思います。

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