わざと困らせている??子供の試し行動とは?対応方法

今回は子供の【試し行動】のお話です。

この【試し行動】という言葉を聞いたことがありますか?

わざと困らせることをして大人の様子を見ているのです。

子供が困らせる行動をした時は、叱りたくなりますよね。

そんな時、子供に対してどのように対応していけばいいのか紹介したいと思います。

試し行動とは?

【試し行動】とは、初めにも紹介しましたが、わざと困らせる行動をおこして大人の様子を見る行動のことです。

〇試し行動の例〇

・ものをわざと投げる

・物をわざと壊す

・わがままを繰り返す

・何度も叱られた行動を繰り返す

・手に負えないほど泣き叫ぶ

・食べ物や飲み物をわざとこぼす、吐く

・大人や友達にわざと噛みつく

・大人の様子を見ながら逃げる

これは、子供自身、お父さんやお母さんが、

・自分のことを受け止めてくれるのか

・自分のことをどれだけ愛してくれているか

・困った行動をしても受け入れてくれるのか

これらを試すために、悪いことだとわかっていても、悪い行動を取って大人の様子を見るという、子供の愛情確認行動なのです。

試し行動なのか、そうでない行動なのかの見極めるポイントは、

・その行動を【悪い】とわかってわざとやっているか

・大人の顔色を伺っているのか

この2つを見て下さい。

試し行動は子供の愛情確認

子供の【試し行動】がお父さんやお母さんに続いてしまうと、どうして良いかわからなくなることもあるかと思います。

「私のことが嫌いなのかな?」「愛情不足なのかな・・・。」と不安になるかもしれません。

しかし、不安に感じてしまったり、ネガティブに捉えないで大丈夫です。

子供の試し行動は、お父さんやお母さんの愛情が変わらないものであることを確かめたいという子供の思いが行動にあらわれているのです。

試し行動は信頼関係を確かなものにするための手段なのです。

試し行動が愛情不足だとは限らないということなのです。

試し行動の原因

それでは、子供はなぜ、お父さんやお母さんに試し行動をするのでしょうか?

原因を見ていきたいと思います。

どのくらい愛されているか知りたい

「お父さん、お母さんはどれくらい自分のことを大事に思ってくれているのかな?」「こんな悪いことをしても、お父さんお母さんは受け止めてくれるのかな?嫌いにならないかな?」と愛情を確認したい時に、試し行動が出てきます。

これは、子供が抱えているストレスや不安、大人に対する不信感があります。

しかし、それは、大きな不安や、不信感というわけではないのです。

子供に対して、感情的に怒ってしまった後や、保育園のお迎えが遅くなってしまった後など、ちょっとしたことでも試し行動をすることがあるのです。

気を引くための方法がわからない

自分のことを見て欲しくて、でもどのようにして良いかわからずに、【悪い】とわかっていることをすることで、大人の気を引こうとすることがあります。

なぜ試し行動をするのか?

試し行動は、お父さんやお母さんにする場合や、お母さんにだけなど、色々なパターンがあります。

それは、その人に対して甘えたい存在だからなのです。

「もっと甘えたい!愛情を確かめたい!」という気持ちが表れているのです。

【実例】かまって欲しいA君

試し行動は保育園や幼稚園の先生に対しても行われることがあります。

私もこの試し行動に、とても悩まされました(^-^;

A君という5歳の男の子がいました。

その子のお母さんは普段は優しいお母さんなのですが、昨日やったことは叱られないのに今日同じことをすれば叱られるというこが多く、感情の起伏が激しいお母さんでした。

ということは、A君自身は同じ行動をしているのに叱られる時、叱られない時があるので、混乱してしまいますよね。

大人に対して不信感が募ってしまいます。

そして、家ではいつお母さんに叱られてしまうかわからないので、常にお母さんのご機嫌を伺わなければいけなくなります。

家の中でリラックスできずにストレスが溜まってしまいます。

そのストレス発散場所が、園だったのです。

園の中ではやりたい放題でした。

その中で当時、その園で1年目の私は、A君のクラスのサポートにはいることになったのです。

見たことない新しい先生・・・いつも悪いことをしたら他の先生は僕のことしかるけど、この先生はどうなのかな?と色々試し行動が始まりました(^-^;

私は担任ではなく担任のサポートだったので、必然的に手のかかる子のそばで関わることが多くなります。

すると、A君は、悪いことをすれば、先生は僕のことを見てくれる!

となり、毎日私に対して、暴言を言う、泣いて大暴れする、噛みつく、唾を吐く、部屋から飛び出す行動を繰り返しました。

当時の私はこれが試し行動だとわからず、A君に嫌われているのだ。

毎日A君と関わるのがしんどいな・・・と思うようにもなりました。

しかし、これらは、A君が大人の人に対して、甘え方がわからないだけなのです。

本当は先生に甘えたくても甘え方がわからない・・・

悪いことをすれば、先生がとんでくるから、自分にかまってくれる・・・

この悪循環になってしまうのです。

それでは、どのような対応をすればよいのでしょうか??

試し行動の対応方法

試し行動は、大人にとっては困ってしまう行動なので、感情的に怒りたくなります。

私も何度も感情的に怒ってしまいそうになりました(^-^;

「そんなことする子はもう知らない!」などと、突き放した言い方をして、その行動をやめさせたいと考えてしまいがちですが、この行動は逆効果になってしまいます。

良いこと良くないことは、はっきり伝える

やって良いこと、悪いことの区別をはっきりとつけるようにしてください。

子供が試し行動をする時には、その行動が悪いことだとわかっています。

大人がうんざりしてしまい、叱らなければいけないところで、もういいや・・・などとあきらめてきちんと叱らなければ、子供は【してはいけないこと】なのか否かの判断が出来なくなってしまう恐れがあります。

してはいけないことは、やってはダメだと根気よく伝えることが大切になります。

どんなあなたも大好きと子供に伝える

してはいけないことを「ダメ!」と叱るだけでは、愛情を確認したいと感じている子供にとって、不安感や不信感を取除くことはできないです。

「どんな行動をとっても、私はあなたのことが大好きだよ。」ということを、言葉や態度で伝え続けることが大切です。

叱った後は、「あなたのことは大好きだけど、○○する(してはいけないこと)のは好きじゃないよ」などと伝えてあげるとわかりやすいですね。

愛情の満足度は子供によって違う

たくさん愛情を伝えても、中々試し行動を止めないことがあります。

こんなにやっているのに何がいけないのだろう?と感じてしまうかもしれません。

しかし、落ち込んだり、自信を無くしてしまわないでください。

子供が満足する愛情の量は、一人一人違います。

一日一回抱きしめてもらうと満足する子もいれば、十回同じことをしてもらっても満たされない子供もいます。

子供によって違うのです。

大変ではありますが、子供が【もう大丈夫なのだ】と安心するまで、愛情を伝え続けてあげて下さい。

また、注意しなければいけないのは、「そんなことする子は嫌い!」などと子供を否定することです。

子供を否定してしまうと、子供の自己肯定感が下がってしまいます。

試し行動が悪化してしまう危険性があるので、心にとめておいてください。

その後のA君

私もA君との関り方を上記のような対応方法で、関わっていきました。

A君は愛情がたくさん欲しい子でしたが、少しずつ落ち着いていきました。

しかし、愛情が欲しくなると、試し行動が出てくるので、普段から「A君のこと大好きだよ!」と伝え続けました。

そんな時のA君の表情はとても嬉しそうでしたよ(^^)

☆まとめ☆

いかがでしたか?

試し行動は、大人にとって対応に困ってしまう行動です。

しかし、子供たちにとっては、【自分は愛されている】【受け入れられている。】と安心感を持って成長していくためには、大切なことなのです。

そして試し行動は、試されている人のことが大好きだから行う行動でもあります。

子供からの『あなたに受けとめてもらいたい』というメッセージであることを心にとめて、前向きに捉えていって欲しいと思います(^^)

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yuzu

yuzuです 大学を卒業後、幼稚園→一般職→保育園→幼稚園と働いてきました。 現在は、幼稚園で働いています。 経験年数は、今年で10年目です。 これまで300人以上の子どもたちを受けもちました。 保育者として日々感じることや伝えたいことをブログを通して発信していきたいと思います。

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