【幼児期】癇癪(かんしゃく)を起こす子供・・・原因と対処方法

今回は癇癪(かんしゃく)のお話です。

子供の癇癪(かんしゃく)に困っている親御さんは多いのではないのでしょうか?

公共の場で癇癪を起こされてしまうと、周りの視線も気になってしまいますよね(^-^;

【癇癪を起こす】ということは一体どういう状態なのでしょうか・・・

それでは、見ていきたいと思います。

癇癪(かんしゃく)とは?

癇癪(かんしゃく)とは、辞書で調べてみると・・・

【癇癪】

『ちょっとのことでもすぐ怒る性質。怒りっぽいこと。また、その怒り。』と載っています。

癇癪がひどくなると、本人の感情のコントロールができず、怒りの感情を爆発させてしまいます。幼児期の子供によく見られます。

癇癪(かんしゃく)を起こす原因は?

癇癪(かんしゃく)は、子供が環境や成長する上で起こす表現方法の1つになります。

赤ちゃんの頃から癇癪(かんしゃく)が見られる子もいますが、1歳~4歳頃によく見られます。

そして、5歳頃になるとコミュニケーションが取れるようになり、自分の気持ちが伝えられるようになるので、段々と落ち着いていきます。

よく見られる癇癪(かんしゃく)は、泣き喚く、大声を出して物を投げるなどがあります。

こういった行動をとることで、自分の気持ちを表現しようとします。

それでは、癇癪(かんしゃく)の原因となるものは一体どんなことなのでしょうか?

〇身体が未発達なため、自分のやりたいことが上手く出来ずにイライラする。

〇語彙力が少なく、感情や伝えたいことがうまく表現できない。

〇怒りの感情を自分でどう扱って良いかわからない。

このように、【自分の思い通りにいかないことに対しての感情】が癇癪(かんしゃく)を起こす原因になっています。

1歳~4歳頃の子供の泣く、叫ぶ、キーキー叫ぶ、床にひっくり返って大暴れするなどの癇癪は、成長過程の一過性だと考えられています。

身体がまだまだ未発達なために、自分の思い通りにならない不快感や、眠さや、お腹が空いたなどの、生理的な不快感を解消したくて、癇癪を起こします。

また、言葉でうまく表現できない時に、言葉の代わりで癇癪を起こすこともあります。

成長段階にある子供は、感情の起伏が激しく、理性で感情をコントロールすることが難しいです。

そして、好奇心も旺盛なので、【これが欲しい】【こんなことがしたい】など、強い欲求をもっています。

こういった欲求を親から静止されてしまうと、自分の気持ちがまだ上手に表現できないため、一気に怒りの感情が出てきてしまうのです。

子供が癇癪を起こした時は、何に対して癇癪を起こしているのか見て、それがわかれば、その不快感を取り除いてあげたいですね。

お母さん方が、そのことに対して、十分に理解をして、対応することが大切になってきます。

癇癪(かんしゃく)時の対応方法

癇癪(かんしゃく)は、子供によって個人差があります。

癇癪(かんしゃく)は、子供の【自我】が芽生えていると捉えて、子供の気持ちを受け止めてあげて下さい。

では、どのように受け止めてあげると良いのでしょうか?

気持ちを落ち着かせる

癇癪(かんしゃく)を起こしている時は、子供自身も自分では止められないことがあります。

子供の気持ちが落ち着くまで待ってあげてください。

どうしても落ち着かない時は、子供を抱きしめるなどして、落ち着かせてあげて下さい。

『そんな態度はいけない!』など、親も怒りの感情をぶつけてしまうと逆効果になってしまうので、気をつけて下さい。

怒りの理由を聞いて、説明してもらう

子供が癇癪(かんしゃく)を起こしてしまうのには必ず理由があると考えてみて下さい。

それを言葉にできずに怒りの感情を出しているので、お母さんがその理由を子供が説明する手助けをしてあげて下さい。

「きちんとお話をしてくれないと、なんで怒っているのかわからないよ。」など、もし怒っている理由がわかっていたとしても、子供の口から説明してもらいます。

このようにして、経験を少しずつ積み重ねていくことで、徐々に自分の気持ちを言葉に表現することを学んでいきます。

そして、癇癪(かんしゃく)を起こす場面が減っていきます。

もし、我慢ができたら「よく我慢ができたね。」と我慢できたことを受け入れてあげて下さい。

親は言いなりならないように気をつける

子供の癇癪(かんしゃく)が収まらないからといって、子供の要求をなんでもかんでも受け入れてしまうのはよくありません。

そうすることで、子供は癇癪(かんしゃく)を起こせば、自分の思い通りになるといった間違った考え方を持ってしまいます。

子供の気持ちは受け止めつつも、いけないことの理由を子供に丁寧に説明して、親の方針は曲げないことが大切になってきます。

また親が癇癪(かんしゃく)を起こしていると、子供は大人のことをよく見ているので、自分の要求が通らない時には怒りを爆発させて良いと間違って学んでしまうので、気をつけてください。

☆おわりに☆

いかがでしたか?

子供の癇癪(かんしゃく)は個人差がありますが、どの子供にもあることがわかりました。

いつまで続くのだろうと、悩まれるかたもいるかもしれませんが、子供の癇癪(かんしゃく)は成長過程の中での一過性のものになります。

そして大切な成長過程なのです。

成長していくなかで、感情のコントロールや、言葉の伝え方を学んでいくこで少しずつ収まっていきます。

癇癪(かんしゃく)を起こしている子供を見ると、わがままを言っているだけに感じたり、頻繁に起きると面倒に感じることもあるかと思います。

しかし、子供の癇癪(かんしゃく)には理由があります。対応に工夫をして、距離感を取って、見守ってあげてください(^^)

yuzu

yuzuです 大学を卒業後、幼稚園→一般職→保育園→幼稚園と働いてきました。 現在は、幼稚園で働いています。 経験年数は、今年で10年目です。 これまで300人以上の子どもたちを受けもちました。 保育者として日々感じることや伝えたいことをブログを通して発信していきたいと思います。

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です